東京十社の一。創建951年とこれまた古い。観光地とは無縁の大使館街の路地裏にひっそりとあるが、境内は広い。ここも参拝者はまばらだ。紅葉の時期にいったら銀杏が真っ黄色に色づいていた。1066年、干ばつがあった年に雨乞いをしたところ、どんぴしゃりと雨が降って以来、信仰を集めたようである。
忠臣蔵で有名な南部坂雪の別れ、フィクションでは敵方のスパイに気づいた内蔵助が瑤泉院に討ち入りを断念したと嘘の報告をするシーンが印象的。その瑤泉院の実家がこの辺にあったそうだ。
11月下旬。鳥居をくぐると境内には銀杏の絨毯が。
雨のため昼間にもかかわらず神社内は暗い。都心なのにここだけ異空間のようだ。
社殿。静かな印象を与えるのは装飾が少ないからか。建立したのは徳川吉宗であり、質素倹約を旨とした影響が見て取れる。
社殿は明かりだけが浮かび上がる。
社殿内には氷川神社の立派な扁額がかかっている。
右の社務所前は日が当たったところだけ一足早く色づいてきれいだった。
拝殿前には神事に使う稲?せっかく干したのに雨のおかげでじっとり・・
絵馬掛け。わかりにくいところに。
社殿を囲むごつごつした塀。練塀と呼ばれる、瓦を練り込んだものだそうだ。
境内から出ようとすると一陣の風が吹き・・・
雨で落ちかけてたのか、風が吹いて銀杏の吹雪が舞うさまは圧巻!ベストタイミングな参拝だったんでは?
すっかり落ちた銀杏の葉で真っ黄色に染められた境内。これはきれい。真ん中の木は樹齢400年以上というから驚き。ここにいた警備員らしき人がさりげなく移動してフレームに入らないように配慮してくれた。ありがとう、警備員さん。
別の境内の区画には、古路故稲荷、地頭稲荷、元氷川稲荷、玉川稲荷の四社を合わせて四合(しあわせ)稲荷(勝海舟が命名)が鎮座する。「幸せ」とかけたんですか、勝さん。
古路故って何だと思って調べたら地名で神社の創建時にこの辺が古路故ヶ岡と呼ばれていたらしい。そこに祀られていた稲荷ということか。
西行稲荷。享保の時代、西行五兵衛が狐の形をしたご神体を拾って祀ったことからそう呼ばれている。狐は神様でなくて使いなんだけど、世間では区別があまりされてないように思える。
山口稲荷。四合稲荷とあわせると、一つの境内にずいぶんたくさん稲荷社があるものだ。狐の置物がかわいらしい。
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周りは各国の大使館がひしめく