京急で羽田空港に行く途中に「穴守稲荷」という駅があるが、その神社。
この辺は空港も近いため、比較的最近埋め立てられたような印象を持っていたのだが、江戸時代からすでに開墾地で、鈴木新田と呼ばれていたそうだ。しかし、沿岸に築いた堤防によく穴が開き、海水が田に浸入するという被害に見舞われていた。困った住民はお稲荷さんをお祀りして堤防の「穴」の害から田を「守」ってくれるようにお願いしたところ、その後風浪の害なく、五穀豊穣が成就したという。ゆえに「穴守稲荷」なのである。海辺に建てられているが、意外と由緒ある神社である。
穴守稲荷駅前。駅から降りると目の前に鳥居が。褪せた感じなので、結構前からあるものに見える。これが一の鳥居なのか?参道が本屋になってるけど。
こちらが境内入り口。駅から2〜3分くらい。ちなみに現在の鎮座地は2代目だったりする。羽田空港拡張の時に移転させられたからだ。そのときに鳥居を撤去しようとしたら工事関係者に次々と不幸が・・・といういわく付き。おーこわ。
鳥居をくぐる。また鳥居。お稲荷さんなので? 境内はなんだか広々としている。
きつねです。にらみをきかせているが、どこか可愛げがある。耳が大きいからかな。
境内に入るとすぐ左に社務所と本殿がある。背後は広びろとして、イベントスペースのようである。
本殿の右奧には奧の宮があり、お穴様と呼ばれる。そこにある招福の砂を持ち帰っていろいろなところに撒くと幸せが訪れるという。今回は遠慮しておきました。これから飛行機に乗るし、機内でぶちまけた日には・・・
こちらのは昔ながらの狐像という雰囲気。切れ長つり目で巻物なんかくわえたりしている。前掛けもずいぶんとぼろぼろになってしまってまあ・・。
ここに招福の砂・・・と思いきや、こちらの方がインパクトがあった。奉納されたおびただしい数の鳥居たち。招福 金 とか、願いがとてもストレート。
奧の宮に平行してある境内社も全部お稲荷様。願い事の内容によっていろいろ分業されているようだ。
拝殿に戻ってそのまま正面をまっすぐ行くと、右脇にこんな祠も。まるで狐の巣のよう。色んな表情、色んな大きさがあってとても不思議な空間だった。
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